シーカヤックとコンパクト水彩絵の具
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作成日時 : 2008/03/04 21:58
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道草楽描〜そのその35[海風〜其の七]
旅の寝床●あいも変わらず流木タープ&ハンモックテントの日々である。流木と乾いた薪を拾い集め、タ−プを張り、火床を作り、ひと休み。お湯を沸かしてコーヒー飲んで、一枚絵を描き、日が暮れて、玄米がゆでサラサラと夕食すませば、ひと眠り。深夜にヤドカリがガサゴソと、ついでにワタシもガサゴソと一枚絵を描き、ふた眠り。〜これだから流木寝床はやめられない。
以前は厚手のスケッチ・ブック大小2冊に、24色の水彩絵の具セットと色エンピツ、数種類のサイン・ペンに鉛筆と消しゴムなどをデイ・バッグに、これでもかと詰め込んで持ち歩き、野に山に、そして海辺へとスケッチ行を楽しんでいた。
ところがシーカヤックに出会い、海を旅することで荷物の量が制約され、必然的に絵の道具をコンパクトにせざるを得なかったのである。
かさばるスケッチ・ブックをやめ、描く枚数をかせぐのと、狭いカヤックの荷室に入れるために、多少曲げることのできる小さめのクロッキー・ブックを選び、ポケットに入るくらいのコンパクトな12色水彩絵の具セットと、水性ペンだけになってしまったのだ。
絵の道具がシンプルになると、いつでもどこでも気軽に絵を描くようになってしまう。なぜなら、その水彩絵の具セットはポケットから取り出して色を塗り始めるためのセットアップに、たったの15秒と、かからないのである。つまり、シーカヤックのパドリング中、「アッ!」と、そこで描きたいものに出くわしたとき、15秒後には絵が描ける状態にあるということなのだ。
シーカヤックの旅で、ワタシの絵は180度、変わってしまった。 それ以来、ワタシの絵は現場主義の「スケッチ」が基本となり、その場で感じた「驚き」や、知ることの「喜び」を、スケッチという1/100のメモを描くことによって、描く対象を自分の体のなかに、たたき込むことになるのだった。
師匠!
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