星降る無人島一夜の夢心地
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作成日時 : 2008/03/21 01:08
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道草楽描〜そのその36[海風〜其の八]
ヘネシー・ハンモックテント●こいつとの出合いでどれだけ楽しい旅になったか…吹き込む雨に打たれ、風の寒さに目覚め、耳元にささやく蚊の羽音に何度眠れぬ夜を過ごしただろう…その全ての体験は外で遊ぶことのオモシロさにつながっているのだから。〜雨上がりの朝靄に光差す幻想的な森、雨にけむる静かな海辺や湖畔、風にたなびく木々のざわめきと、刻一刻と百変化をくりかえし天空を駆け抜ける雨雲の猛々しさ、そして目覚めた真夜中に見上げた満天の星空の輝きなど多くの美しい景色に、どれだけ出合えたことか。
シーカヤックの旅、それは海の上のバックパッキングと呼ぶに等しい装備とテクニックを必要とする。持ち物少なく、身軽になればなるほど行動範囲はひろがり、長旅さえも楽しいものとなるのだ。
とはいえ、7〜8時間のパドリングあとはさすがに疲労多く、キャンプサイト設営後は乾いた薪の確保のあと、とりあえずはクイックに張ったハンモックテントにてドロのように眠る。
このハンモックテントなるもの、カヤッカーやバックパッカーにとってはありがたい一品である。テントの骨組みであるフレームや金属のパーツが皆無のため、おそろしく軽く小さく、万がいち海水に没したとしてもへのカッパ、天日に干せば10分ばかりでもとどおりと問題な〜いのである。 4メートル前後幅に立つ2本の木や同じ幅の空いている岩場があればその床となる地面がでこぼこや斜めだろうが、海水が満ちてこようが関係なしに設営が可能で、本体がハンモックだけにからだ全体の接地面積で体重を支えるため腰に負担が無く、快適安眠間違いなしなのだ。
ところが、このハンモックテントひとつだけ難点がある。それは、風吹く中はちょっと肌寒いのである。そもそも、南米アマゾンの風のない蒸し暑いジャングルの中での安眠用寝具がベースだけに、風のない蒸し暑い夜は極楽この上ないが、浜辺の風通し良すぎる場所では、南の島での正装、短パンTシャツのスタイルでほとんど寝入るため、ちょっと涼しすぎるのである。それとて少しのウエアを着込めばほとんど問題ないのではあるが。
そんな夜風に寒さを感じた時には、こいつの出番である。ラム酒のポケットボトル。ほとんど酒を飲まないワタシでも、コレだけはスケッチの道具と対のように持ち歩いている海旅の必需品である。
シーカヤックでの海旅では、キャンプサイト設営、食事の準備、天候に対する読みとその対応、そしてキャンプサイト撤収と、あらゆる多くのことにクイックさが求められる。とりあえず冷えたからだに、クイッとひとくちラム酒を注ぎ込む。その甘い香りと喉元かけぬけるカァ〜ッという暖かみは、電池の切れそうなからだを再びリセットしてくれ、ほのかな酔いは「こんなもんかなぁ〜」と緊張の糸をほぐしてくれるのだ。
焚き火でお湯が沸いたころ、カップに黒砂糖のひとかけらとレモンもしくはライムのスライスをいれ、お湯をたっぷりと注いでかきまぜる。黒砂糖が半分溶けたところで、ラム酒をたっぷりと加え、ホットラムで冷えたからだをまた暖める。
無人島の磯場でゲットした魚介類の酒蒸しはもちろんのこと、簡単なパエリアを炊き込むときや、食い散らかした魚の骨やアラでスープを煮出すとき、ほんのすこしラム酒を加えるだけで美味しさワンランクアップするのであるヨ。
一人旅やショートの海旅にはマイヤーズ・ラムのレギュラー40度ポケットボトルでじゅうぶんだが、幾人かの仲間たちや一週間から10日ほどのロングな海旅には、おなじ200mlの量でも倍楽しむように中身をレモンハート・ラムの70度に入れ替えて旅に出るのである。うるさい奴にはどんどん飲ませてさっさと寝かしちゃうときにも威力バツグン!
夜風吹く無人島の肌寒いお休み前には、グビグビッと魔法のヌチグスイ・いのちのくすり〜ラム酒のお力をお借りすれば、夜明け前のアカショウビンの美しい鳴き声に起こされるまでは、ハンモックテントにて安眠まちがいなしの満天星空無人島・極楽一夜の夢心地なのでありますヨ。
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